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歯周病の漢方治療

歯周病は、口だけの病気ではなく、全身の状態、免疫力の低下などにも関係が深く、口腔疾患の代表的なものです。
中医学では、歯周病の発生原因として口腔衛生管理不足があるが、

  • 飲食障害による胃腸積熱型
    (炎症傾向の強いタイプが多い)
  • 腎虚型
    (老化型歯周病タイプが多い)~腎元不足による歯槽骨の脆弱化
  • 気血不足型
    (歯肉の炎症の少ないタイプが多い)~気血不足による歯肉の栄養障害

などと考えられています。
したがって、歯周治療や口腔衛生管理指導など局部の治療に加えて、以下の全身を治療していくことは、再発予防に努める上でとても有効です。

胃腸積熱型(炎症傾向の強いタイプが多い)

中医学では経絡という内臓の名前がついた12本のツボが流れる経路があるとされていますが、大腸、胃の経絡は、それぞれ、上下の歯肉をとおります。そのため、飲食の不規則、辛いもの・甘い物・油っこいものの過食やお酒の飲みすぎなどによって生じた胃腸の熱が、火に変化し上昇すると、歯肉の発赤や腫脹、歯痛、歯出血などの症状が現れ、歯周炎の急性発作を起こします。

【症状】

歯肉の発赤や腫脹、歯痛、歯出血、それに伴う口臭、口渇、冷たい物を好む、便秘、舌質は紅、舌苔は黄で乾燥などの症状。

【処方】

  • 黄連解毒湯+白虎加人参湯
  • 三黄瀉心湯+白虎加人参湯(便秘を伴う場合)
腎虚型(老化型歯周病タイプが多い)

中医学では、腎は精を蔵し、髄を生じ、骨を養い、歯は骨の余りで、骨髄はまた歯を養うとされています。つまり、腎は、老化とともに、力が弱り、そのため、白髪になったり、歯がぬけたり、冷えたり、と若いときには感じないような老化現象が起こるのです。つまり、老化や久病などによって腎精を消耗し、歯槽骨に充分な栄養を与えなく、歯槽、歯骨の萎縮、歯根暴露、歯の動揺か脱落などの症状が現れたり、慢性歯周病の方でも老化が原因であることも多いのです。

【症状】

歯槽、歯槽膿漏、歯骨の萎縮、歯根暴露、歯の動揺か脱落、それに伴う足腰の脱力感や痛み、手足のほてり、口内や咽喉の乾燥感、のぼせ、舌質は紅、舌苔は少ないまたは足腰の脱力感や痛み、寒がり、手足の冷え、舌質は淡暗、舌苔は白などの症状。

【処方】

  • 六味地黄丸(手足のほてり、口内や咽喉の乾燥感、のぼせ、舌質は紅、舌苔は少ない)
  • 六味地黄丸+立效散(痛みを伴う場合)
  • 八味地黄丸(寒がり、手足の冷え、舌質は淡暗、舌苔は白)
  • 八味地黄丸+立效散または麻黄附子細辛湯(痛みを伴う場合)
気血不足型(歯肉の炎症の少ないタイプが多い)

脾は肌肉を主り、口に開竅します。中医学でいう脾臓は、胃腸の動きを助け。、消化運搬の働きや、肌に養分を養う働きがあるとされています。そして、口と非常に密接であるため、脾胃虚弱になると、肌肉に充分な栄養を与えなく、歯肉の栄養障害を起ります。

【症状】

歯齦肉が白色、歯齦萎縮、歯齦出血、歯肉膿瘍、それに伴う疲労倦怠感、元気がない、治療に対する抵抗力が低下し、症状が長引く、不眠、立ちくらみなどの症状。

【処方】

  • 補中益気湯
  • 十全大補湯(貧血傾向、めまい立ち暗みなど)
歯周病の漢方治療

歯周病の漢方治療

歯痛の漢方治療

中医学では、歯痛の発作は、歯周病、虫歯、老化などの原因で起りやすいと考えられます。漢方では、歯痛は寒・熱・虚・実に分けられている。
熱のタイプは温かい物が嫌う、冷やすと痛みが軽減する特徴があり、炎症を伴う歯痛が多く、寒のタイプは冷たい物が嫌い、温めると痛みが軽減する特徴があり、炎症を伴わない歯痛が多いので、それを見極めて、治療していくこととなります。

歯痛の漢方治療

歯周病とドライマウス

歯周病とドライマウス(口腔乾燥症)は密接な関係があります。お口の中が乾燥すると、細菌が繁殖し易くなり、歯周病や虫歯、口臭、口内炎が多発します。したがって、歯周病を治療すると同時に口腔乾燥症の治療も非常に重要となってきます。漢方では、口腔乾燥症の治療には以下の分類をし、麦門冬湯から始め、様々な処方を用いられています。

口腔乾燥症の漢方治療

口内炎の漢方治療

口内炎は漢方では、全身のバランスの調整、臓腑の病変の治療などによって、口内炎の改善、再発を予防することが出来ます。
口内炎は神経症の人、あるいは自律神経失調症の人によく見られ、精神的ストレスによって誘発したり増強したりすることが多く、臨床証候によって漢方エキス剤を投与ですればよい治療効果が得られます。

口内炎の漢方治療

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