Medical
この患者さんは49歳の男性の歯周病治療の改善症例です。
重度のヘビースモーカー(80本/日)ですが治療開始とともに喫煙をやめました。
中垣医院の歯周病の治療プログラムでは喫煙患者は改善が得られない、もしくは治療効果が落ちることがあるのですが、
重度の喫煙患者にも関わらず、非喫煙者と変わりない治療成績が出た症例です。
細菌を取り除き、身体の免疫力を上げることが治療の根本です。
歯石を取ることが治療ではありません。
炎症が治まり、歯肉が引き締まり、歯肉からの出血、排膿が治まり、口の中がスッキリして口臭も治まりました。グラグラしていた歯もしっかりとしてきました。
色が付いているところ(磨き残し、出血、排膿、深い歯周ポケット)が良くないところです。磨き残し、出血、排膿、深い歯周ポケット、歯の動揺が見られます。
上記の症状が殆ど改善されました。カラフル(悪い:病的)からモノトーン(良い:健康)に変化したことで歯周組織の著しい改善が一目で解ります。
スピロヘーター(らせん菌)、運動性の桿菌などの悪玉細菌が多く観察できます。
悪玉細菌が消え、殆どが日和見菌、善玉細菌となりました。
レッドコンプレックスの歯周病極悪3菌種(P.g菌・T.d菌・T.f菌)を含む歯周病極悪5菌種(3菌種にさらにA.a菌、F.n菌を加えて5菌種)が、A.a菌を除き4菌種が基準値をはるかに超えていましたが、基準値以内に治まりました。
そして、問題となる極悪細菌数が基準値以上であった初診時検査に対して治療後の治療後検査では基準値以内に治まりました。
細菌が産生する口臭ガスである硫化水素とジメチルメルカプタンの発生が激減しました。ジメチルサルファイドにおいても4分の1以下に減少しました。
症例によっては歯の動揺が止まったり、レントゲンで骨の再生が見られることもあります。
検査内容について詳しく知りたい方は
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