Case
担当:歯科衛生士 HYさん
Case 1
歯周内科後の再発に対するTHP
磨き残し、出血、排膿、深い歯周ポケット、歯の動揺が少し見られます。
磨き残し、出血、歯周ポケットの深さ共に数値が下がり、歯周組織が改善されたことが解ります。
THPでの除菌後、一時的に数値が上昇しました。
一週間後、口臭の数値が減少しました。
口臭を少し感じていたが、THP治療から1週間後、細菌が産生する口臭ガスの硫化水素・メチルメルカプタンの発生が減少しました。
活発に動くスピロヘーター(らせん菌)や運動性桿菌などの悪玉細菌が多く見られます。
悪玉細菌が激減して活動性も低くなり、日和見菌、善玉細菌が増えてきました。
悪玉細菌が激減して活動性がさらに減少し、日和見菌、善玉細菌が多く占めています。
重度の歯周病の原因となる3菌種(P.g菌・T.d菌・T.f菌)のレッドコンプレックス合計が基準値を大幅に超えていましたが、治療後の合計値が大幅に減少して基準値以内に治まりました。同じく基準値を超えていた極悪細菌(F.n菌)も基準値以内まで下がりました。
重度の歯周病に影響があると言われている歯周病極悪3菌種(P.g菌、T.d菌、T.f菌)です。
位相差顕微鏡で確認できるのはT.d菌のみで、P.g菌とT.f菌は非常に小さい桿菌なので顕微鏡では判別できません。
そのためにリアルタイムPCR法による遺伝子診断が必要になります。
リアルタイムPCR法では、どの歯周病菌がどれだけいるかはっきりと数字で示されます。