Case
担当:歯科衛生士 NKさん
Case 2
歯石が付着していますが、この状態で歯石取りを行うととても危険!!!
歯石取りよりもまずはお口の中の菌の状態のきれいにしていくことが大切です。
歯茎が赤く腫れていて、触るとすぐに出血する状態。
ピンク色の健康な歯茎の状態。歯の表面もツヤツヤ。前歯はセラミックをいれて更にきれいな状態に!!
色がついてる箇所が多くカラフルなほど症状が悪く、磨き残し、出血、排膿、深い歯周ポケット、歯の動揺が見られます。
磨き残し、出血、歯周ポケットの深さ共に数値が下がり、カラフルから良い状態を示すモノトーンに変化したことで歯周組織が改善されたことが解ります。
もともと口臭は少なかったが、細菌が産生する口臭ガスの硫化水素・メチルメルカプタンの発生が治療後更に減少しました。
硫化水素:舌や口腔内の汚れに関係、メチルメルカプタン:歯周病や虫歯に関係、ジメチルサルファイド:消化器系の内臓の臭いや服用薬に関係
悪玉細菌が多く、活動性が高い状態です。
悪玉細菌が激減して活動性も低く状態です。
重度の歯周病の原因となる3菌種(P.g菌・T.d菌・T.f菌)のレッドコンプレックス合計が基準値を大幅に超えていましたが、治療後の合計値が大幅に減少して基準値以内に治まりました。同じく基準値を超えていた極悪細菌(F.n菌)も基準値以内まで下がりました。
重度の歯周病に影響があると言われている歯周病極悪3菌種(P.g菌、T.d菌、T.f菌)です。
位相差顕微鏡で確認できるのはT.d菌のみで、P.g菌とT.f菌は非常に小さい桿菌なので顕微鏡では判別できません。
そのためにリアルタイムPCR法による遺伝子診断が必要になります。
リアルタイムPCR法では、どの歯周病菌がどれだけいるかはっきりと数字で示されます。